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T.Nishijima

Author:T.Nishijima
2010年2月に妻が脳幹出血で倒れる。2013年3月に白雪姫プロジェクトと出会い、積極的なリハビリアプローチを始めるため、その回復への道のりを記録しようと日記をはじめました。また、このプロジェクトの存在を知ってもらいたいと思っています。
http://www.shirayukihime-project.net/

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ベッドサイドからの景色(14)
幼なじみ

「縁」

2010年11月8日 4回目5つ目の病院へ転院した。この病院はリハビリを主軸にした「回復」を目的とした病院です。妻が倒れて入院の意味が2つある事をはじめて知った。急性期の病院と、療養型の病院です。そして、療養型の中でも、また2種類、こうして「回復」を目的とするところと、自宅介護でが不可能なので「療養」として入院するところがあることも、はじめて知りました。以前、最初の病院から紹介された療養病院はすべて後者でした。基本的な考え方がベースにあるのですが「死ぬまで治りません。寝たままで、意識がもどるかどうかもわかりませんが、たぶんもどらないでしょう。」という考え方が、脳幹出血の患者に対してのは医学的には「常識」なのではないでしょうか。なので、その医学的「常識」として物事を考えると、リハビリなど、回復のためのアプローチは、回復の可能性のある患者に行う行為であり、このタイプの患者に行う必要はないと思われている「常識」があるのではないでしょうか。それにしても僕たちはついています。幸せなことに、前者、「回復」を目的とした療養型の病院に入院できたのです。そこに入れることだけでも、現在の日本では奇跡的なことではないでしょうか?

こうして妻は理想的な療養型病院での新生活がはじまりました。入院での衣服はすべてレンタルする仕組みになっています。そこに2タイプのコースがあります。1日で就寝時と昼間リハビリ時の服と着替えるコースと、就寝時の寝衣だけで一日中をすごすコースです。僕は迷わず着替えのあるコースをお願いしました。着替えることで、関節を動かす、身体を動かす作業が一日最低2回行われる事になります。これは日課として考えれば、大変大きな効果だろうと考えました。そして「言語聴覚療法」「理学療法」「作業療法」が1週間に各2回づつ行われます。お風呂は1週間に3回はいる事ができます。僕もなるべく毎日通っていましたが、これだけのプログラムが組まれているので、刺激を継続的に与えられる素晴らしい環境での生活は、たとえ険しくとも、「回復」を目指した道のりなのだと感じました。こんな幸せはありません。入院は半年から1年という期限付きでしたが、2010年は転院に明け暮れていたので、少しゆっくりできるという安堵感もありました。

12月に入り年賀状の準備をしはじめた時、妻が出していた年賀状リストの中に、妻が倒れたことを知らない人がいることに気がつきました。住所管理は僕のPCでやっていたので、妻の友人たちの住所データもわかっていました。しかし、年賀状に何のコメントも書かずに、ただ出すのでは感じが悪いだろうなぁ・・・と思い、年賀状でのお知らせとなりびっくりさせる事になるけど、妻が倒れ植物状態だけど生きていますと書いて出す事にしました。相手がこれを見た瞬間、最悪な年賀状だろうと想像しながら、僕の携帯電話の番号を書いて出すことにしました。

妻の友人からは、すぐに電話がかかってきました。「年賀状でのお知らせとなり、本当に驚かせてごめんなさい」とお詫びをしました。この友人は、僕たちが公団住宅で暮らしていた頃、醤油の貸し借りをするおつきあいをしていた近所の主婦友達でした。ある日、病院へ行ったら、お見舞いに来てくれた形跡があったので、お礼の手紙を書き郵送しようとしていたら、息子たちが来たので、妻の友人宅のポストに直接投函してもらおうと息子に渡しました。後日、息子たちはそのお宅に伺って、僕の手紙を手渡し、妻の倒れた時の話をしたようです。そのお宅には、娘さん2人、息子さん1人がいて、みな砂場で泥んこで遊んでいた幼なじみでした。きっとこの砂場の友達とは17年ぶりの再開だったはずです。それから、息子たちはこのお宅に定期的に遊びに行き、食事をさせてもらったりしていたようです。幼なじみもいて、楽しかったのでしょう。

2010年2月 妻がたおれました

2011年2月 妻の友人がお見舞いに来てくれました

〜息子は僕の書いた<お礼の手紙>を届けに行きました

〜その時に、この写真のふたりは、17年ぶりに再会しました。

2011年11月1日 ふたりは籍を入れました。

2012年9月26日 妻はおばあちゃんになりました。

もちろん、僕もおじいさんになりました。

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未分類 | 19:53:22 | トラックバック(0) | コメント(2)

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