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T.Nishijima

Author:T.Nishijima
2010年2月に妻が脳幹出血で倒れる。2013年3月に白雪姫プロジェクトと出会い、積極的なリハビリアプローチを始めるため、その回復への道のりを記録しようと日記をはじめました。また、このプロジェクトの存在を知ってもらいたいと思っています。
http://www.shirayukihime-project.net/

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希望の法則
先日、秘密基地に潜入したときに、お優さん経由でいただいた、腰痛回復メソッド本といっしょにいただいた詩集がある。これがとてもよかった。高橋佳子さんという人の本で「希望の王国」という詩集だ。この人のお父さんの本を以前に読んだことがある。仏教に根ざした宇宙の心理的な本だったような気がするが、もう覚えていない。しかし、いい本だったなという感触だけのこっている。

この本は前半は重苦しい。3.11をテーマにした本である、明るさだけに着眼できるわけがないだろう。そして後半は、その現実の中から生まれてくる希望についての詩である。しかし、それにしても腹がすわっている詩である。すっと喉元に刃物をつきつけられたような鋭さである。この中に希望の法則についての詩があった。何度か定期的にこの言葉の意味を確認するように、こういう本を読む流れが出来ているようだ。〜窮まれば変ず。変ずれば通ず。通ずれば久し。〜 一日の一番暗い時に、日が射してくる。冬が窮まれば春が芽生える。人生で一番苦しいときに、新しい道がすっと開かれ、希望へと通ずる。その道を歩き始めれば、通ずれば久し。ということだなぁと読める。

最近、講師などをやりはじめた僕としては、著作権にきをつけてこんな回りくどい文章になったりする。しかし、このたぐいの言葉は、本来は販売でなくとも、じゃんじゃん世の中に出回ったほうがいいのだがなと思ったりする。気づくきっかけは、色々なところに散らばっていると、誰かが言葉にけつまずいて、足をとめて、はたと気がついたりする。タイミングである。

この本を病院の入り口の”風の通り道”で20分ほど朗読した。眠り姫の妻だが、この本は写真つきなものだから、しっかりと朗読を聞きながら、写真をみていた。311のあわれな写真、死者を歌う詩のとなりには、海に花束をたむける夫婦の写真、いや、夫婦ではなく父と娘かもしれぬ。命を映し出すイメージの鶴が空にむかって叫んでいる写真。海から昇る朝日の写真。などなど、写真をしっかりと見据えながら、朗読を聞き続ける妻。

そうか、詩を研究しているのかもしれない。彼女の中に言葉がどんどんと生まれているはずだ。あいかわらず、筆談もできない僕だけど、きっと妻の心の中は、言葉だらけだろう。ベッドにもどしてから、魅惑のスパイラルを数口シュワッチと飲んで、歯をみがいたその後に、思いっきり僕を見つめて、何か言葉を言うように口を動かした。

ごめんな。わからないよ。でも、何か言いたかったんだね。そのうちわかるようになるから、待っててくれよな。と言いうと、諦めたように、目をそらした。しょうがないな。嬉しいような、さびしいような。しかし、この3年半という時間経過を相対的に見てみると、こんな口の動きが出来る事は、すごいことだと思う。だから、やっぱりさびしい事ではなく、喜ばしいことである。しかし、ちょっと出来る事があると、すぐその先を急いでします。人間はほしいものがたくさんあるのだ。まぁ、まてまて。急いでも、ゆっくり構えても、その結果はほんの1mくらいの差である。ゆっくりいこうじゃないか。

昨日、レコーディングがすべて完成した。あとは今日マスターを入れてプレスに回すだけである。フリーになってはじめて作ったアルバム完成音源を聞きながら、夕食とでも洒落込もう。ね、いいアルバムが出来たのさ。気持ちいいだろ?・・・と、すぐスヤスヤ寝息が聞こえてきた。聴き終わってもう一度聴いてみた。「ね、良かったでしょ?」と声をかけたら、目をスッとあけてウィンクをした。

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未分類 | 17:18:33 | トラックバック(0) | コメント(1)

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