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T.Nishijima

Author:T.Nishijima
2010年2月に妻が脳幹出血で倒れる。2013年3月に白雪姫プロジェクトと出会い、積極的なリハビリアプローチを始めるため、その回復への道のりを記録しようと日記をはじめました。また、このプロジェクトの存在を知ってもらいたいと思っています。
http://www.shirayukihime-project.net/

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ベッドサイドからの景色(11)
<おばちゃんの名言>

2010年7月18日(日)
九州から母の姉が東京に来ていたので、二人をつれて奥沢病院へ妻の見舞いに行く事にした。母の姉だから、ぼくにとっては伯母さんであるが、これがスーパーポジティブな熊本のばあちゃんなのである。

4年前(2009年だったと思う)のある日、このポジティブな肥後ばーちゃんが東京に来たときに、妻も会う機会があった。伯母さんはこの時すでに肝がんを患っていた。肝炎の発症を確認し、その後悪化して、肝硬変、肝がん、と移行していった。今から約30年前のある日、どうしても身体が動かないので変だと思い、病院で検査したら、肝炎になっていたそうだ。これは、1950年〜88年の予防注射の針の使い回しが原因・・・というあれだ。しかし、伯母さんは、なってしまった事に文句は言わない。そんな事にパワーを使っても意味がないと思っているタイプで「病気になったのなら、今後をどうするか?それが大切だ。」という考え方だった。とにかく、未来にしか興味がない人だった。妻も一緒に、このスーパー・ポジティブ肥後ばあちゃんに会った時の事です。何の話の流れでかは忘れたけど、

「貴丸。この世に病気で死ぬ人間は一人としておらんとたい。病気は病気、命は命たい。」

・・・という名言を妻と一緒に聞いた。がーーーん。すごい衝撃だった。「なるほどー。」と目が覚める思いだった。もしかしたら、妻の乳がんの話なんかをしていて、その話の流れだったのかもしれない。伯母さんは、自分の話はその時にはしなかったので、僕は、肝がんのことは知らなかった。

そのスーパー・ポジティブ肥後ばあちゃんである伯母さんが、妻の見舞いに来てくれた。奥沢病院まで、車で2時間弱。到着して妻の病室へいくと、すぐ妻の手をとり、耳元で大きな声で「清美ちゃん!生きんしゃーい!寝とってもいいけん、生きんしゃい!良く今まで働いた、これからは寝ててんよかばい。病気は病気、命は命たい!清美ちゃん、絶対生きるんよーっ!」と、声をかけてくれた。これだけ言いきってくれると、なんというか、涙ながらにも清々しい。

4年前に妻と一緒に聞いたこの名言は「あれはすごい。確かにその通りだよね。」と妻とも話をしていたので、おばちゃんの声は絶対に妻の心に響いただろうと思った。もちろん、顔つきは、相変わらず無表情なんだけど。

僕は、色々な人に、人は支えられているのだなと、ここでも思った。声を掛けてくれている伯母さんを見ながら、僕も支えられていると思った。「病気は病気、命は命」これは真実だろう。そもそも、命がなけりゃ、病気になることも出来やしない。寿命は天が決めることだ。僕は妻は今生で「愛を受け取る」ということを経験するために倒れたのだと思っている。いつも、愛情を注いでばかりいて、受け取ることをしていなかったのではないだろうか?そう思い「今回は、寝たままで大変だけど、それを受け取る練習をしてみよう」と声をかけている。与えるのは簡単だけど、受け取るのが苦手の人もいるようだけど、そのために今回は、倒れることをしなくてはならなかったのかも知れない。

スパー・ポジティブな肥後ばあちゃんは、先日、3月18日の早朝に旅立った。癌発症から約10年、笑顔だけで生きていた。たまにしか会わないけど、本当に笑ってばかりだった。ゴッドーマザーな伯母さんの3月20日の葬儀には、一族全員が集まり、しめやかな葬儀のあとは、賑やかな大宴会となった。最後まで、ポジティブだった伯母の教え「病気は病気、命は命」これは僕の中にズドンと収まっている。妻の心にも、しっかりとあるはずだ。生きる意味がそれぞれにあるのだろう。その生き方を、伯母のようにしっかりと人生を生抜き全うしたいと思う。
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