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T.Nishijima

Author:T.Nishijima
2010年2月に妻が脳幹出血で倒れる。2013年3月に白雪姫プロジェクトと出会い、積極的なリハビリアプローチを始めるため、その回復への道のりを記録しようと日記をはじめました。また、このプロジェクトの存在を知ってもらいたいと思っています。
http://www.shirayukihime-project.net/

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秘密兵器
母から拝借した帯

3月24日に白雪姫プロジェクトの山元さんの講演を聞き、早速「身体をしっかり起こして座る事」をはじめてみることにした。車椅子にのせてから、身体をなるべく立たせ、背もたれから背中を解放してあげようとすると、これが難しい、身体を起こしながら、首を支えなくてはならないので、こちらの体勢がうまくいかない。簡単だと思っていたことが、出来るには出来るが、こちらの体勢が続かないのだ。

それで考えたのがこのアイデア。母の着物の帯を拝借し、妻の背中をまわして、ぼくの腰に結ぶ。長さを調整して、腰を引くと車椅子が手前にズレそうになるが、それを足のスネでストップさせながら妻の背中を立たせて座らせる。それで右手で頭を支えて、左手で撮影した写真がこの写真。帯にバランスをとって腕をのせてみた。妻も気持ち良さそうで、背中が解放される感覚というのがよいのがわかる。しっかり座らせると、帯のテンションを緩めても、頭を支えるだけで座っていられる。この体勢だと、首の運動もしやすい事がわかった。

「さぁ、首を動かしてみよう!動かせる方向へ動かしてみて!」と話しかけると、かすかに頷きの運動を始めた。1、2、3、4・・・連続して、動かしている。これはスゴイ。スゴイスゴイ!と声をかける。それから、帯のテンションを計算しながら、身体を左右に、グラーングラーンと傾けてみる。様々な方向へ動かしてみながら、30分。ハードなリハビリスタートとなったが、妻はがんばってくれた。そして、前向きな気持ちも伝わってくる。

30分のハードな特訓が終わったら、今度はリハビリの効果を話しながら、お花見。さすがに疲れたのか、背もたれを少し斜めに寝かせたときには目を閉じてしまった。「この満開の桜もこれから散り始めるから、今年は見納めだよ。」と耳のそばで声をかけると、桜をしばらく見つめていた。そのあとは、ベッドにもどってマッサージだ。山元さんは宮プーの関節を毎日100回づつ動かすらしい。凄すぎる。今日は50回づつで許しておこう。100回は僕が保たない(笑)

最後の仕上げに足うらのマッサージをしていたときに、ちょっとくすぐってみたら、ビクビクビクと足を動かす。びっくりして、何度かやってみる。やはり動く!確かに反射なのだろうけど、動くのだ。妻の目を見ながら「ねぇ、足のうらくすぐったいの?」と話しかけると、「うん」というように、まばたきをする。というこは、感覚があるということではないのか?不思議だなぁ。これからが楽しみだ。しかし、この母親から拝借した着物の帯、大変役立つ。これは、マジックテープなどで長さ調整をしやすくすれば、介護用品として商品になるのではないか?などと考え、自分でいいアイデアだと思うが、ほめてくれる人がいないので、妻にコミュニケーションがとれるようになったら、まず最初にこの帯のことを褒めてほしいと依頼しておいた。いいアイデアだと思うのだが・・・どうなんだろう?
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