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T.Nishijima

Author:T.Nishijima
2010年2月に妻が脳幹出血で倒れる。2013年3月に白雪姫プロジェクトと出会い、積極的なリハビリアプローチを始めるため、その回復への道のりを記録しようと日記をはじめました。また、このプロジェクトの存在を知ってもらいたいと思っています。
http://www.shirayukihime-project.net/

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不純異性妄想
おでこを触ったら熱っぽい。でも目はパッチリと僕を見ている。でも、口はうごかない。なんだか、意味のありそうな目で僕を見ている。手をにぎりながら「今日はどうする?」と聞いてみる。なんかわからないけど、どうも一方的に妻には伝わっているような気がする。

熱を計ると37.1℃だった。まぁまぁ、大した事はない。これなら端座位をとれるだろう。まずはセブンのアイス珈琲だ。ミルクいれる?<パチリ>、シロップ入れる?<・・・>、でもなんかNOには感じない。もう一度訊いてみよう。ミルク入れる?<パチリ>シロップ入れる?<パチリ>ほらね。やっぱりそうだよね。この珈琲は、味がはっきりとしていて、ちょっと苦みが強いから、シロップ入れたいんだね。これになってから、両方入れるふうになったんだね。<ウン、というように、首を少し動かしながら、ゴクンとつばを飲み込む>・・・あぁ、飲みたいんだな。この病院にきて、2年間は口に何も入れられなかったけど、この刺激はありがたい。やっぱり口を、たった2滴、3滴であっても、使うか?使わないか?は、ゼロか1かの差がある。ゼロはいくら足しても、いくら掛けても、ゼロはゼロにしかならない。1までくれば、次は2までは行かなくても、1.05くらになったりする。たまには0.5に下がるときもあるけど、決してゼロには戻らない。そう思う。

ぼくは、この珈琲を口に入れた時に、妻が口を動かすのをみるのがとても好きだ。だって、動くんだから、大したものなのだ。ちょっと前までは、どこも動かなかったのだが、今は、珈琲を飲む前に「ゴックン」と唾液をだして、嚥下して、それで珈琲を数滴味わうわけだ。これは、すごいことだと思う。本当に嬉しい。

それから、今日はちょっと微熱の中、端座位を20分。新しいこと、という意味で、ちょっと不思議なユーミンの曲を聴かせた。yanokamiのアルバム「遠くは近い」に収録されている「瞳を閉じて
である。なんだか、不思議の国に迷い込んでしまったような感覚になる、このアプローチはびっくりするだろう。才能と才能のぶつかり合い、いや、解け合いってこんな感じなんだろうな。すごいなぁ。そこに言葉があるし、リズムもコード感もあるけど、どうも手を入れても、その音はつかめそうもない。そこにあると、思って手をのばしても、すっと蜃気楼のように、消えてしまったり、でもそこに映像は見えている、なんか実態があるのやら、ないのやら、浮いているような、でもよく知っている楽曲、その中に、矢野さんが弾いていると思われるリアルなピアノ。あー不思議。あー不思議。こんな感じを、目を閉じながら、どんな感じで、聴いているのかな?どんな感じ??

しばらくして、いったんベッドに横にもどした。なんか、へんてこりんな感覚の音楽を聴いたせいではないと思うけど、目をとじて開かなくなっちゃった。あれー?面白い世界なので、迷い込んで出てこれなくなっちゃったのかもなぁ。ちょとリアルに、高橋真梨子さんでも、聴いてもらうと横になって目を閉じている妻に、音楽を聴かせながら、熱は計り直すと37.2℃になっていた。微熱おばさんだね、などと声をかけながら、手足の爪を切ったりしていた。

高橋さんの声に、普通の感覚にもどったのか、気がつけば目があいていた。「清美、今日は車椅子はのらないで、この前の檀ミツの番組でも見よう。だって、この前は途中までだったろ?」そう、僕はもうちゃんと気をつけて、手なんかは握らない。大丈夫だ。DVDをセットして、最初から見始めると、お目々はぱっちり、なんかこのくだらないトーク、とても刺激的みたいだ。たぶん、檀ミツが出て来たのは、妻が倒れたずいぶん後の話だから、知らない顔だろう。でも、あのへんあ感じをすぐ嗅ぎ取って、面白がっているようだ。僕は、画面を見ないようにして、足下にまわり、足のマッサージをすることにした。これなら、大丈夫だ。

けっこう面白がっているようだ。これで、笑顔を見ることが出来る日がきたら、ぼくは気が狂うほど嬉しいだろうな。スジなし、だって、だんくぼ、だって、SMAPだっていいさ。気を狂わしてほしいものである。
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未分類 | 17:18:41 | トラックバック(0) | コメント(6)
コメント
昨日のありがたい哲学的お話?もまだゆっくり読めてないのに、本日もブログ更新という、湧き上がる思いですか~~
いや、どうやら、煩悩との戦い?も盛り込まれた、人生をエンジョイする方法の一コマブログかな(^^♪楽しいです(*^_^*)
2013-06-30 日 23:16:56 | URL | かずちゃん [編集]
Re: タイトルなし
いつもいつも、くだらない文章を楽しんでいただいて、ありがとうございます!
ぼーっと書いていると、こんな風になってしまうのです。まったく、僕の左脳は右脳とまぜこぜで
へんてこりんな文章になっているように思います。行ったり来たりしているのが、読み直すと変だと思う。
そもそも、タイトルがひどい。それを考え直さず、そのまま投稿するこの姿勢はいかがなものか?
と、自問自答しながら、やっています。

しかし、かっこちゃん(白雪姫プロジェクト)、柴田先生(きんこんの会)、
と出会って僕らの人生が、はっきりと変わったと感じています。
2013-07-01 月 00:24:14 | URL | T.Nishijima [編集]
一日0.001ミリ前進
今まで何回か読ませていただきました。私の妻は4年前の6月にくも膜下出血で倒れました。私がそれを知ったのは単身赴任先の山形での移動中の朝でした。仕事を失礼して早く帰れる方法を駆使しましたが結局妻のもとに着いたのは19時でした。妻が病院に担ぎ込まれたのは朝10時頃。倒れたのはおそらく前日の20時頃。倒れて丸一日過ぎておりました。とにかく一命を止めてほしい、それだけを祈り朝方3時に手術が終わりベッドに帰りました。集中室で2週間暮らして心の中では「目を開けてくれ。手を握ってくれ。声をだしてくれ」と祈り続けました。
一般病棟に戻ってきて寝顔を見て半月、手に力が入っててきたのです。目を開け始めたのです。そして何か声をだそうとしているのです。
「やった!」と思い、それからは毎日会うのが楽しみになりました。テレビをつけているとそちらに目を向けてみているようでした。脳を刺激するために良く彼女がカラオケで歌っていた歌をテープで聞かせていました。
病因が急性期のリハビリ病院に移り、リハビリ生活に変りました。といっても身体を自分で動かすことはできず身体が固まらないための運動という感じでした。栄養は鼻腔から取り入れていましたがSTさんがやってくれる氷をなめさせることを見ていた時に彼女が氷をガリガリとかんだのです。これはもしかして、と思い。食べることやしゃべることを邪魔している鼻腔からの管を胃ろうに思いっきり変えました。おなかに穴を開けて管を突っ込んでの栄養供給です。口が自由になったので時々看護人の目を盗んで氷を食べさせたりコーヒーを飲ませたり小さなおせんべいを食べさせたり。楽しいひとときでした。それから病院を転々としてリハビリを続けその途中では胃ろうも取り口から普通に食べられるようになりました。
左側は動かないので右手だけで動いて行ってしまうお皿や茶碗を追いかけてうまく食べていました。頭の方は中々戻らなくておかしなことばかり言っていましたが、それも月を追うごとに数ミリずつ良くなったり戻ったりで合計して数ミリ前進、という感じで回復していきました。現在はまだ自分では思うように動けませんが、身内にかけた携帯を渡すと相手とうまく会話しています。内容は半分おかしなことを言って相手に迷惑をかけていますが。。。スイマセン。とりとめのないようなことを長々と書いてしまいました。とにかく言いたかったのは一日0.001ミリ前進するかしないか、で、一つの進歩を発見してあげることです。そして褒めてあげることです。彼女も褒められてうれしくないわけがありません。これがお互いにストレスを溜めずにやっていく秘訣でこればっかりは夫婦間でしかわからないコンタクトです。つらいでしょうが楽しみに変えて腰据えてやっていきましょう。必ず良くなります。会話が出来るまで適当に頑張れ!
2013-07-01 月 22:03:59 | URL | Tosi Takeuchi [編集]
ありがとうございます。妻が倒れた当時を思い出すと本当に色々ありました。あの精神状態の中で各種の手続きをしながら、通院しながら、仕事しながら、その上、転院問題と、今、思い出してもぞっとします。大変だったことだろうと思います。しかし、少しづつ回復されているようで、ぜひぜひ、前進しつづけて、へんな言葉だろうが何だろうが、どんどん話をしていって下さい。

とにかく、今の目標は「言葉」を取り戻す事だと思っています。
一歩進んで、二歩下がって、あれ?それって後退しているよね。。。って言う日もありますが、それでも、1年経ってみると、それなりに前に進んでいます。会話はむずかしくても、とにかくコミュニケーションがもっととれるようにと、がんばります。適当という言葉は、本当はいい言葉なのに、テキトーというイメージが先攻しているようですが、本来の適当な感じで、やって行きたいと思っています。コメントありがとうございまました!
2013-07-01 月 22:40:25 | URL | [編集]
Tosiさんのコメントを見て、やっぱりそうなんだと納得しました。
受傷初期以後、医療現場では、必ず経管栄養をし続けます。肺炎になるから、と。しかし、うちの主人もずっとおかしがっていました。唾をゴクンとしてるじゃないか、唾で肺炎起こしてるのか?氷を入れてみたらいいじゃないか、と。しかし私も怖かったので医師の指示のままでした。絶対食べさせてやりたいから、胃瘻にすることをお願いし、口からも入れてもらうようにしたところ、食べられるようになってきました。医療の現場で常識となっていることを変えていかないといけないと感じます。
2013-07-01 月 23:40:00 | URL | かずちゃん [編集]
そうですね。いつの時代も常識を超えていくことは、とても難しいことのようです。僕も柴田先生の本を読み、30年かかってたどり着いた事実にも反対意見があったり、「奇跡の詩人」のバッシングを見て心が痛むばかりです。また医療現場における常識も、“これまで”の科学的常識、医療教育にもとづいた、患者のためと信じた行為が“システマティック”に続いて来た結果だろうと思います。妻もコーヒーを2〜3滴口に入れさせてもらえるようになりましたが、それも白雪姫プロジェクトと出会ったことで、それを病院のソーシャルワーカーから話をはじめて持ち上げていって、そこから担当者全員を集めたカンファレンスで院長先生が皆さんの前で、「病院としての責任は私がとる。家族の責任は西嶋さんがとる。それでいいですね?」とはっきりと言ってもらって、まわりの看護師さんたちへ責任をなすりつけるようなことはありませんと、はっきりさせたことで、ワンステップ前へ行けました。しかし、このように、いい病院ばかりではないでしょうから、全体的道のりはとても大変だろうと思いますが、これらのことは、とても高い壁ですので、白雪姫プロジェクトがやっているように、一歩づつ一歩づつ事実を積み上げながら、伝えていくことだろうと思います。
2013-07-02 火 08:07:22 | URL | T.Nishijima [編集]
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